暦のページ[本朝七十二候・冬]

暦のページ

本朝七十二候・冬

節気 候番 時候告知文 日取り 黄経
立冬りっとう 第55候 山茶つばきはじめてひら 11/07頃 225°
第56候 はじめてこお 11/12頃 230°
第57候 金盞きんせんかさく 11/17頃 235°
小雪しょうせつ 第58候 にじかくれてみえ 11/22頃 240°
第59候 朔風きたかぜこのははら 11/27頃 245°
第60候 たちばなはじめてきば 12/02頃 250°
大雪たいせつ 第61候 閉寒そらさむくふゆ 12/07頃 255°
第62候 くまあなこも 12/12頃 260°
第63候 さけうおむらが 12/16頃 265°
冬至とうじ 第64候 乃東なつかれくさしょう 12/22頃 270°
第65候 さわしかのつのおつ 12/27頃 275°
第66候 ゆきわたりて、むぎのび 01/01頃 280°
小寒しょうかん 第67候 せりすなわさか 01/05頃 285°
第68候 水泉しみず、あたたかをふく 01/10頃 290°
第69候 きじはじめて 01/15頃 295°
大寒だいかん 第70候 欵冬ふきのはな 01/20頃 300°
第71候 水沢さわみず腹堅こおりつめる 01/25頃 305°
第72候 にわとりはじめてとやにつく 01/30頃 310°

立冬りっとう

第55候山茶つばきはじめてひら

画:おおい町在住の夫婦

時候告知文の内容

山茶花さざんかの花が咲き始める時節。時雨しぐれの頃にあたり、その鮮やかな紅が印象的である。
◆山茶=「つばき」とは読むが、さざんか。山茶はつばきの漢名。

内容文は、『現代こよみ読み解き辞典』岡田芳郎・阿久根末忠/著。柏書房出版より

節気
立冬_初候
日取り
11月7日
太陽黄経
225°
『宣明暦』記載
水始氷
『貞享暦』記載
山茶始開

立冬りっとう

第56候はじめてこお

画:おおい町在住の夫婦

時候告知文の内容

◇陽気も消え失せ、大地も凍り始める時節。
◆凍る=水以外のものがこおる。

内容文は、『現代こよみ読み解き辞典』岡田芳郎・阿久根末忠/著。柏書房出版より

節気
立冬_次候
日取り
11月12日
太陽黄経
230°
『宣明暦』記載
地始凍
『貞享暦』記載
地始凍

立冬りっとう

第五十七候金盞きんせんかさく

画:おおい町在住の夫婦

時候告知文の内容

◇冬の気配さらに強くなり、水仙の花も咲き出す時節。
金盞きんせん=水仙の異名。正しくは「きんさん」と読む。金盞きんさん銀台ぎんだいとは、水仙花の咲く様をいったものである。「金盞きんさん」は黄金の杯のこと。

内容文は、『現代こよみ読み解き辞典』岡田芳郎・阿久根末忠/著。柏書房出版より

節気
立冬_末候
日取り
11月17日
太陽黄経
235°
『宣明暦』記載
野雞入水為蜃
『貞享暦』記載
霎乃降

小雪しょうせつ

第58候にじかくれてみえ

画:おおい町在住の夫婦

時候告知文の内容

◇空に陽気もなくなり、虹も見かけなくなり時節。
かくれる=ひそむ。

内容文は、『現代こよみ読み解き辞典』岡田芳郎・阿久根末忠/著。柏書房出版より

節気
小雪_初候
日取り
11月22日
太陽黄経
240°
『宣明暦』記載
虹蔵不見
『貞享暦』記載
虹蔵不見

小雪しょうせつ

第59候朔風きたかぜこのははら

画:おおい町在住の夫婦

時候告知文の内容

◇北風が木の葉を払いのける時節。
朔風さくふう=北から吹いてくる風。北風。朔吹さくすいとも。

内容文は、『現代こよみ読み解き辞典』岡田芳郎・阿久根末忠/著。柏書房出版より

節気
小雪_次候
日取り
11月27日
太陽黄経
245°
『宣明暦』記載
天気上騰地気下降
『貞享暦』記載
樹葉咸落

小雪しょうせつ

第60候たちばなはじめてきば

画:おおい町在住の夫婦

時候告知文の内容

◇ようやく橘の葉が黄葉こうようし始める時節。
◆黄ばむ=黄葉こうようする。

内容文は、『現代こよみ読み解き辞典』岡田芳郎・阿久根末忠/著。柏書房出版より

節気
小雪_末候
日取り
12月2日
太陽黄経
250°
『宣明暦』記載
閉塞而成冬
『貞享暦』記載
橘始黄

大雪たいせつ

第61候閉塞そらさむくふゆ

画:おおい町在住の夫婦

時候告知文の内容

◇天地の気が塞がって真冬となる時節。
閉塞へいそくす=ふさがる。

内容文は、『現代こよみ読み解き辞典』岡田芳郎・阿久根末忠/著。柏書房出版より

節気
大雪_初候
日取り
12月7日
太陽黄経
255°
『宣明暦』記載
鶡鳥不鳴
『貞享暦』記載
閉塞成冬

大雪たいせつ

第62候くまあなこも

画:おおい町在住の夫婦

時候告知文の内容

◇熊が冬眠のため自分の穴に隠れる時節。
かくれる=「こもる」は古訓で、動物が土中に隠れるの意。

内容文は、『現代こよみ読み解き辞典』岡田芳郎・阿久根末忠/著。柏書房出版より

節気
大雪_次候
日取り
12月12日
太陽黄経
260°
『宣明暦』記載
虎始交
『貞享暦』記載
熊蟄穴

大雪たいせつ

第63候さけうおむらが

画:おおい町在住の夫婦

時候告知文の内容

◇鮭が群がり、河川をさかのぼって行く時節。
さけ=さけ。あきあじ。㊟宝暦暦ほうりゃくれきは「鱖魚けつぎょ」を「けつぎょ」と読ませているが、一説に鱖は淡水魚で、追河おいかわ(やまべ・はえとも)であるとも。

内容文は、『現代こよみ読み解き辞典』岡田芳郎・阿久根末忠/著。柏書房出版より

節気
大雪_末候
日取り
12月16日
太陽黄経
265°
『宣明暦』記載
荔挺出
『貞享暦』記載
水仙開

冬至とうじ

第64候乃東なつかれくさしょう

画:おおい町在住の夫婦

時候告知文の内容

◇草木いずれも枯れている中で、夏枯草かこそうのみが緑の芽を出し始める時節。
乃東だいとう夏枯草かこそうの古名。冬に緑の芽を生じ夏に枯れるのでこの名がある。

内容文は、『現代こよみ読み解き辞典』岡田芳郎・阿久根末忠/著。柏書房出版より

節気
冬至_初候
日取り
12月22日
太陽黄経
270°
『宣明暦』記載
蚯蚓結
『貞享暦』記載
乃東生

冬至とうじ

第65候さわしかのつのおつ

画:おおい町在住の夫婦

時候告知文の内容

大鹿おおじかもその角を落とす時節。
麋角びかく=なれしかの角。なれしかは大型の鹿で、となかいの一種。
す=落ちる。脱げる。「おつ」とも読むが古訓。

内容文は、『現代こよみ読み解き辞典』岡田芳郎・阿久根末忠/著。柏書房出版より

節気
冬至_次候
日取り
12月27日
太陽黄経
275°
『宣明暦』記載
麋角解
『貞享暦』記載
麋角解

冬至とうじ

第66候ゆきわたりて、むぎのび

画:おおい町在住の夫婦

時候告知文の内容

◇一面、雪におおわれていても、その下では麦が芽を出し始める時節。

内容文は、『現代こよみ読み解き辞典』岡田芳郎・阿久根末忠/著。柏書房出版より

節気
冬至_末候
日取り
1月1日
太陽黄経
280°
『宣明暦』記載
水泉動
『貞享暦』記載
雪下出麦

小寒しょうかん

第67候せりすなわさか

画:おおい町在住の夫婦

時候告知文の内容

◇空気が冷え、澄み切るようになり、芹がよく生育する時節。
さかう=草木が盛んに茂る。

内容文は、『現代こよみ読み解き辞典』岡田芳郎・阿久根末忠/著。柏書房出版より

節気
小寒_初候
日取り
1月5日
太陽黄経
285°
『宣明暦』記載
雁北郷
『貞享暦』記載
芹乃栄

小寒しょうかん

第68候水泉しみず、あたたかをふく

画:おおい町在住の夫婦

時候告知文の内容

◇地中では凍った泉が動き始める時節。
水泉すいせん=わき出る泉

内容文は、『現代こよみ読み解き辞典』岡田芳郎・阿久根末忠/著。柏書房出版より

節気
小寒_次候
日取り
1月10日
太陽黄経
290°
『宣明暦』記載
鵲始巣
『貞享暦』記載
風気乃行

小寒しょうかん

第69候きじはじめて

画:おおい町在住の夫婦

時候告知文の内容

◇雄のきじが鳴き始める時節。
(左:句、右:隹)く=雄のきじが鳴く。

内容文は、『現代こよみ読み解き辞典』岡田芳郎・阿久根末忠/著。柏書房出版より

節気
小寒_末候
日取り
1月15日
太陽黄経
295°
『宣明暦』記載
野雞始鳴
『貞享暦』記載
雉始鳴

大寒だいかん

第70候欵冬ふきのはな

画:おおい町在住の夫婦

時候告知文の内容

◇寒さ厳しい中に、ふきとうがそっとつぼみを出す時節。
欵冬かんとう=ふき。款冬かんとうとも書く。厳冬に氷を破るようにして生えるところから、この名がある。大寒の頃の花であるが、春の使者として、俳句では春の季語に入れている。「欵」は「款」の俗字。

内容文は、『現代こよみ読み解き辞典』岡田芳郎・阿久根末忠/著。柏書房出版より

節気
大寒_初候
日取り
1月20日
太陽黄経
300°
『宣明暦』記載
雞始乳
『貞享暦』記載
款冬華

大寒だいかん

第71候水沢さわみず腹堅こおりつめる

画:おおい町在住の夫婦

時候告知文の内容

◇沢に氷が厚く張りつめる時節。
水沢すいたく=水のある沢。
あつく=厚く。㊟「水沢腹堅」は「すいたく、ふくけん」とも読む。

内容文は、『現代こよみ読み解き辞典』岡田芳郎・阿久根末忠/著。柏書房出版より

節気
大寒_次候
日取り
1月25日
太陽黄経
305°
『宣明暦』記載
鷙鳥厲疾
『貞享暦』記載
水沢腹堅

大寒だいかん

第72候にわとりはじめてとやにつく

画:おおい町在住の夫婦

時候告知文の内容

◇鷄が春の気を感じ、卵を産み始める時節。または、交尾し始める時節とも。
けい=「鷄」の異体字で、にわとり。知時畜とも。
にゅうす=鳥が卵を産む。

内容文は、『現代こよみ読み解き辞典』岡田芳郎・阿久根末忠/著。柏書房出版より

節気
大寒_末候
日取り
1月30日
太陽黄経
310°
『宣明暦』記載
水沢腹堅
『貞享暦』記載
鷄始乳